収穫物の販売先「農産物直売所」の課題と解決

収穫物の販売先「農産物直売所」の課題と解決

皆さま、ゴールデンウイークはいかがお過ごしになりましたでしょうか。

暖かな陽気になりましたが、若干汗ばむような天気の日もありました。

さて、今回は、前回に続いて農業経営における収穫後の野菜や果物の販売に着目します。農業経営における栽培の効率を考えると、野菜や果物の品目を複数同時に少しずつ栽培するよりも、1つの品目に絞って沢山作る方が機械化もしやすく管理がシンプルになるため、このような経営スタイルの農業者も多いです。

しかし、一時期に大量に、同じ野菜や果物が収穫できるようになると、鮮度を保ったまま一度に販売するには、直売所などの店舗のみでは難しくなってきます。そのため、同じ農業者同士で組合を組織したり、出荷事業者を通すことで、大量出荷ができる大口購入先との取引を実現しています。今回は、それら出荷組合や出荷事業者が、収穫物を出荷する農業者との間で、どんな課題があって、何に悩みを抱えているのか、探ります。

実際に、幾つかの出荷事業者に伺ってみました。ひとくちに出荷組合、出荷事業者と言っても、その販売先によって、「中央卸売市場を中心に出荷販売する事業者」、「生協等の大口取引先に契約販売をする事業者」に分かれます。どちらの事業者も、「いかに農業者の収穫期における収穫量から出荷数の見込みを事前に把握して、販売先との交渉や駆け引きに活かせるか」が重要です。販売先に出荷見込みの情報を事前に提供することで、先々の売買をある程度事前に合意するのに役立てているからです。しかし、出荷見込み量の正確な把握は簡単ではありません。野菜を出荷する農業者の栽培面積や、複数の作付を考慮した収穫予定の時期と収穫量、過去の栽培実績を加味し、数カ月先の出荷可能な数量を推定しないとならないためです。

この問題、ITシステムを活用して、出荷者となる農業者と、出荷事業者の双方がコミュニケーションすることで解決できないでしょうか。

数ある農業者の作付計画や生育状況の進捗を、出荷事業者が細かく事前に把握できれば、将来取引される収穫物の事前合意を取り付けることができます。また、昨年の収穫実績、出荷実績を元に、より適切な販売の計画管理を行うことが可能です。私たちは、この「作物の作付計画や生育状況の進捗情報」を農業者と出荷事業者との間で共有しコミュニケーションに活用できる機能を「ベジパレット」で実現したいと思っています。

「農業×IT」で、私たちはこれからも、農業に関わる皆さまを応援していきます。

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