農業経営における新しいチャレンジとその評価方法

農業経営における新しいチャレンジとその評価方法

私たちが「UNIRITAみらいファーム」で、この春に栽培したじゃがいもでは、「種芋の植付と施肥を同時に行う栽培」にチャレンジしました。通常、定植と施肥は同時に行いません。肥料焼け(肥料の投下によって、高濃度の肥料が水に溶けて野菜の根を囲み、浸透圧の影響から植物が吸水できずにしおれて枯れてしまう現象)を防ぐために、定植の3週間程度前に肥料をまいて土を馴染ませ、その後に定植するのが一般的です。

しかし、この3週間と言う準備期間のために生育適期を逃すこともあり得るため、短縮する方法を検討していました。今回、株と株の間に肥料を配置することで、定植と施肥を同時に行い栽培してみました。結果、「収量はいま一歩(千葉県の10aあたりの平均収量が2,610kgのところ、私たちの収量は2,070kg)」でしたが、肥料焼けは回避でき初期生育は良かったと思っています。

農業経営においては、毎年、安定した収量を生産する継続性や再現性の他に、改善のための新しいアイディアへのチャレンジも必要です。

作業効率の改善や、作物の生育改善を念頭に、これまで使用したことのない資材を導入したり、栽培方法に工夫を凝らしたり、作業方法の見直しをするなど、チャレンジするアイディアには、小さなものから大きなものまで実に様々なテーマがあります。

農業資材が高騰する昨今においては、これまで使ってきた化学肥料の使用を控えて、自然由来の肥料の割合を増やしていくことにチャレンジする農業経営者も多いはずです。堆肥の他に、昨今注目が集まる汚泥肥料やボカシ肥料など、成分の組成と肥効の早さや遅さを検討して、作物に合わせた施肥にしたいものです。私たちも、次の夏まきニンジンの栽培には、極力、化学肥料を控えた栽培にチャレンジするつもりです。

新しい試みには、必ずその検証が必要になります。慣行的に行っていた栽培と比較して「収量は良かったのか」また「収穫物の品質はどうだったのか」などの検証を行うことで、新しい栽培方法や新規に導入した資材などの評価を行うことが可能です。

ここで、ITを活用して、目に見えて分かる収穫品質や収穫の重量に合わせて、収支の比較を行ってみるのはいかがでしょうか。新しい試みによって初めて利用した資材や、試みの結果減った(増えた)工数も、売上と費用を差し引いた利益に換算すると総合的に評価することが可能です。

私たちは、これからも、「農業×IT」で農業に関わる皆さまのお役に立てるよう努力してまいります。

執筆者情報

UNIRITAみらいファーム

株式会社ユニリタ アグリ事業部

ユニリタのアグリ事業部のメンバーが執筆しています。

日々、さまざまな農家さまにお会いしてお聞きするお悩みを解決するべく、農業におけるデータ活用のノウハウや「ベジパレット」の活用法、千葉県に保有している「UNIRITAみらいファーム」での農作業の様子をお伝えしていきます。

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