農業経営における3S(整理・整頓・清掃)
寒さの厳しい日が続いています。
「ユニリタみらいファーム」のミニトマトは旺盛な生育状況で、日々収穫と出荷に追われています。
作物の成長に合わせて、日々、絶え間ない作業の中にあっては、普段働く作業場の整理整頓や清掃は疎かになりがちです。しかし、この時期を逃すと機会を作るのが難しくなりそうなので、先日、私たちも時間を設けて行いました。
普段後回しにしがちな倉庫内の資材・機材の置き場の見直し、収穫物の保管容器や計測機器などの整理整頓は、行ってみると気持ちの良いものです。きれいに片付いた倉庫内を見回し、日々の作業導線の見直しと同時に、これらの資材をどのように整理して保管するのが良いのか考えました。
整理整頓は、使う頻度の異なるさまざまな物品を、同じもの同士・異なるもの同士に分類分けして保管するのが基本です。私たちは現在ミニトマトの栽培を行っていますので、トマト栽培の「利用シーン」と「使用頻度」で分類・整理することで、必要な時に必要なものが分かりやすく手に取れるようにしています。
また、実施した整理整頓を維持するためには、保管する資材・機材の配置図や保管資材のリストを作成して掲示するのも効果があります。棚卸ろし作業が必要な肥料や農薬などでは、「持ち出した日付と在庫数」をチェックする管理表を作って、保管場所にメモできるように配置しておくことで省力化も期待できると考えました。
*農業経営支援クラウドサービス「ベジパレット」では、資材の在庫管理(農薬・肥料の残量:使いかけも含めた残量の管理)が行える倉庫機能を完備しています。ぜひ、お試しください。
作業環境が整うことで、個々の作業効率がアップすれば全体の時間短縮に繋がると考えられます。整理・整頓の範囲によって、程度に違いはあるものの、作業場の3S(整理・整頓・清掃)は、職場環境の見直しになるばかりでなく、作業の効率アップや安全、衛生面での環境改善と「一石何鳥」にもなる、重要かつ働く者の気持ちが良くなる取り組みです。
私たちは、これからも「農業×IT」で農業経営に携わる皆さまを応援していきます。
執筆者情報
株式会社ユニリタ
アグリビジネスチーム
ユニリタのアグリビジネスチームのメンバーが執筆しています。
日々、さまざまな農家さまにお会いしてお聞きするお悩みを解決するべく、農業におけるデータ活用のノウハウや「ベジパレット」の活用法、千葉県に保有している「UNIRITAみらいファーム」での農作業の様子をお伝えしていきます。