農作業の手順を伝える難しさと解決法について

農作業の手順を伝える難しさと解決法について

農作業の手順を伝える難しさを改めて感じています。

この春、「UNIRITAみらいファーム」では、じゃがいもを作付しました。もうしばらくすると収穫になりますが、植え付け間もない頃、ヒヤッとしたことがありました。

メンバーに手順を教えて、畝に等間隔で種芋を植えてもらいましたが、出芽の早いものもあれば、遅いものもあり、メンバーによってくっきりとした違いが出てしまいました(全く芽が出ないものも一時あって本当に心配になりました)。後から考えると、種芋を植える深さがメンバーによって異なっていたこと、もしかすると、植えた種芋の向きさえ揃っていないことが疑われました。

注意点は伝えていたつもりでしたが、作業としては難しいことはないものと思い、念入りに注意するよう伝えなかったことを、後になって反省します。「これくらいのことは当然分かっているだろう…だから、この部分だけ説明すれば大丈夫だ。」この考えに甘えることなく「何も知らない人に教える」つもりで全てを説明しなければならなかったのだと振り返って思いました。

この問題の解決には、作業マニュアルの作成と共有が有効です。必要な情報を漏れなく記載することで、一部の従業員にしか伝わっていないなどの問題を回避することもできますし、レベル感を考慮して記載することで、農業経験に関係なく一律の作業クオリティを実現する足がかりになります。また、作業マニュアルの作成は、教える側が、これまで勘と経験で判断していて、教えづらかったことを客観的に整理することにもつながります。動画や写真にコメント付きのマニュアルができれば、農業初心者にとっては理解がしやすいですし、作業前に閲覧することで予習することも可能です。

農業経営の規模拡大を目指すうえにおいては、経験のない従業員にも戦力になってもらうことが絶対必要です。そのため、効率的に作業手順を教える方法(しかも、きちっと理解される)は、準備に時間を割いてでも必ず用意するべきものです。特に、農業における失敗や成功は、数日や数週などの時間経過後に分かって、やり直しがきかないことも多いため、このようなマニュアルの活用を通じて作業のクオリティはしっかりと保ちたいものです。

私たちは、これからも、「農業×IT」で農業に関わる皆さまのお役に立てるよう努力して参ります。

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