春の作付:コスト削減のための試験栽培(少量施肥)への挑戦
過ごしやすい陽気の日が多くなりました。
先日、東京で桜の開花が発表され、観測史上一番の早さだと報じられています。一時期に比べて日差しも強く温かくなり、作物の栽培を始めるのにも良い時期となりました。
私たちの「UNIRITAみらいファーム」でも、作付の準備が始まっています。種まきをするために耕耘して畑を準備し、畝立てをして種まきの時期を見極めます。
農業資材が値上がりする昨今、極力、経費を抑えた栽培を実践したいところです。そのため、「慣行的に栽培を行う区画」と「堆肥を中心に少量施肥を行う区画」を設けて試験栽培し、その違いを見極めたいと思う方も多いと思います。しかし、その実践には、慣行栽培区と試験栽培区を区別して、収量性や売上金額の違いを比較する必要があり、整理をするのが大変です。
そのような時に、農業経営支援クラウドサービス「ベジパレット」を使えば、作付ごとや畑ごとに収支の比較ができるので、試験栽培区が慣行栽培区に比べて良いのか悪いのか、評価することが可能です。また、作付や畑個別のムラを考慮するために、いくつかの畑をグルーピングして比較するもできます。これにより、複数の慣行栽培区と複数の試験栽培区の結果を比べ、正確な評価を導くことにもつながります。
農業経営は、自然との闘いでコントロールできない部分も多くありますが、経営者の裁量で判断を分ける所も多く存在します。引続き、私たちは、「農業×IT」で農業経営に携わる皆様を応援していきます。
執筆者情報
株式会社ユニリタ
アグリビジネスチーム
ユニリタのアグリビジネスチームのメンバーが執筆しています。
日々、さまざまな農家さまにお会いしてお聞きするお悩みを解決するべく、農業におけるデータ活用のノウハウや「ベジパレット」の活用法、千葉県に保有している「UNIRITAみらいファーム」での農作業の様子をお伝えしていきます。