畑ごとの営農成績の比較を通した経営の改善
先日訪問した農家さんから次のようなお話をお聞きしました。
「当社では、年間を通して露地野菜の専作をしています。社員をリーダーとした複数のチームを作り、チームごとに担当する畑を割り当て、定植から収穫までの一連の作業を任せています。その収量や営農成績をチーム間で競わせているのですが、その際に『ベジパレット』を活用しています。」
「チームごとに担当する畑を決めることでさまざまな気づきが得られます。営農成績が不振だった場合、その原因が『作業性が悪くて人件費と労働時間が増加したのか?それとも肥料が流亡しやすく、通常より多く入れた結果、コストが増加したのか?』といった具合に、不振の原因が、人の問題なのか、畑の問題なのかの切り分けを行い、対策します。」
「また、各チームが担当した畑をエリア毎にグルーピングして選びだし、畑(作付)の収支を比較して見られるのが、とても役に立っています。」
農業経営支援クラウドサービス「ベジパレット」は、農業経営者の立場から比較したい畑や作付を選択し、様々な観点・角度から営農活動を確認することができます。その結果、新たな気付きを得ることに役立ちます。
栽培品種の違いによる収支の差異や、作付当たりの作業時間や肥料の投入量を、段階的に落として栽培した試験作付と比較してみるのも、その一例です。これによって、農業経営の次の手立てを考えることが可能になります。
私たちは、これからも「農業×IT」でデータを活用した農業経営を応援していきます。
執筆者情報
株式会社ユニリタ
アグリビジネスチーム
ユニリタのアグリビジネスチームのメンバーが執筆しています。
日々、さまざまな農家さまにお会いしてお聞きするお悩みを解決するべく、農業におけるデータ活用のノウハウや「ベジパレット」の活用法、千葉県に保有している「UNIRITAみらいファーム」での農作業の様子をお伝えしていきます。